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プロフィール
てっしー
てっしー
高崎市出身ですが、09年4月、20年ぶりに東京から戻ってきました。東京では音楽の仕事で、演奏や指導・指揮をしていましたが、現在は楽器店勤務でピアノを売ってます。音楽と釣りが好きで、それらを気ままに書き込もうと思ってます。

2018年11月09日

私の好きな曲①「ウエストサイドストーリー」

何を思い立ったか?という感じですが、

日々生活をしていると、過去の記憶の中で、素晴らしい曲に巡り会ったことを想い出し、1日その曲が頭を巡ることがあると思います。
せっかくなので、備忘録的に、私の好きな曲とその想い出等を記したいと思います。

これまで専門的に音楽をやってきたというのもあり、名曲は数知れず、もちろん1つとは言い切れません!
そして、ただ「好き!」という程度の曲は沢山ありますが、それ以上の意味を持って取りあげていけたらと思います。



私の好きな曲ウエストサイドストーリー(L.バーンスタイン作曲)

最初に挙げる曲は本当に迷いますが、やっぱりバーンスタインの代表曲「ウエストサイドストーリー」ですね
ウエストサイドストーリーと言っても、その作品中も名曲揃いですが、
プロローグ~Jet Song~マリア~Tonight~Cool~Somewhere~Finale
…挙げすぎでしょうか?(笑)


作品も、曲も、映画も素晴らしいのは誰もが認めるところで、巷に溢れてるような解説は私が述べるまでもないので、ここでは省かせていただきたいと思います。

この曲は、個人的には吹奏楽・マーチング指導人生の最後となった1曲で、マーチングの全国大会に出場し、図らずも金賞をいただき、この年で専門的な活動を引退しました。


作品も映画も、もの凄く研究して、物語の中身に対し極力違和感のないようなコンテを考え、生徒達とも泣きながらぶつかり合って、疲労困憊の中、コンクールの結果なんか気にするより、この素晴らしく深い作品をどうやって表現するかに集中するのみだった本番でした。

もう、あれから10年以上経ちますが、あのステージとそれまでの苦しかった練習、生徒たちの顔は色褪せず浮かんできます。

最後の[Somewhere]は本当に泣けますね。
最初、練習はじめたばかりの頃は、マーチングという概念に捉われすぎ、最後を華やかな美しいハーモニーのfffで終わらせていたのですが、顧問の先生に「この話本当に知ってるの?なんでハッピーエンドみたいな終わりかたなの?あれじゃあこの曲の本意が台無しだよね。こんなエンディングが当たり前だから[やっぱりマーチングは…]って言われるんじゃないの?」と言われ、それじゃあマーチングのタブーに挑戦してやろうじゃないか!とコンテも楽譜も大きく変更して、マーチング関係者にとっては前代未聞のpppで消えるように終わるという、物語の本作に合わせたエンディングとなりました。

支部大会も全国大会もいろいろな意見を伺いました。「何で静かに終わっちゃうの?マーチングっぽくない(笑)」という人もいれば、「すごい作品になったね、マーチングを越えた音楽があったよ」と言ってくださる方も本当に賛否両論でした。

でも、自分で取り組んでいて、最後をpppに変更したことで、全体が締まり、作品の質が上がった感じがしました。
練習もやればやるほど作品の深さを感じて、飽きることがないのはもちろん、底の見えないスケールの大きさを感じました。

最初は目立ちたい精神のチャラかったドラムメジャー君も、全国大会では立派に成長し、最後の音を指揮で止めながら涙が溢れるのを必死で堪えていた姿が印象的でした。


さて、少し作品の話ですが、この「ウエストサイドストーリー」は物語に合わせた要素が音に反映されていて、オープニングで有名な「クール」は、ド、ファ♯、ソが若者達の抗争、暴力を象徴し、人間社会の救いがたい対立を表現する不協和音となって表れているというのは有名な話ですが…

これ以降はあくまで私の見解としての意見です
プロローグで表される2音のドとファ♯
これは12音階の中で一番遠い存在の音で、この2音がシャーク団とジェット団を表し、相交わない音としてオープニングでいきなり刺さるような演奏から始まります。このたった2音でアメリカ社会に疑問を投げかけるバーンスタインのセンスに脱帽です

そして、そのファ♯があと半音ズレれば、ソになって綺麗な和音が響く(平和が訪れる)筈なのに~という願いを込めたメロディがド・ファ♯・ソ~というメロディの名曲「マリア」に繋がる訳ですね。

そして、この曲の最後、SomewhereからのFinareがまた切ない。
この作品のキーとなっているド・ファ♯・ソの間の音、レ&ミがSomewhereのメロディーの最後として続き、レ&ミが埋まることで、その場は解決したかに思われるその裏で、キーとなっている3つの音の中心ファ♯が低音で鼓動のように響いている。このファ♯は決して和音の中に純粋な響きとして交わる事は無く、この平和を望む綺麗な響きのレミ~をファ♯の闇が覆い、抗争、暴力、対立の完璧な解決はまだ遠いということを指しているように思われます。
「ウエストサイドストーリー/Finare」
https://youtu.be/hCFhAb71Wkw

「ウエストサイドストーリー/Somewhere」
https://youtu.be/-BQMgCy-n6U


一見この最後は、この中身がわからなければ「何かスッキリしない変な終わりかた」というだけで過ぎてしまうが、この音符に込められた意味を思って聴くと、この終わり方の深さに納得します。

まぁあくまで個人の見解ですし、まだまだこの曲は語り尽くせないほど深いです。


想い出に残る大好きな曲
まず1曲目は「ウエストサイドストーリー」のご紹介でした